【見出し】
      ピクシー
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【はじめに】
かごだいと申します。禁止級伝説+ダイマックスなし環境2ヶ月目のS22で最終3桁を達成したため、記念に構築記事を書きました。


【使用構築・成績】
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【構築経緯】
推しのキングドラ+ディアルガを使用したくこれを軸としたPTを考えた。
キングドラはS補強に竜の舞を採用し受けループを見れる竜舞両刀スナイパー型、
ディアルガは積みエースになれる鉄壁ボディプレスとした。
起点作りには愛用しているステルスロック電磁波ピクシー壁欠伸ニャオニクスを採用。
残りの枠は、攻め・受け型どちらも強力なムゲンダイナを見れるよう調整したイバン道連れガラルマタドガス黒バドレックスが重いためチョッキカバルドンを採用し、構築が完成。


【個体紹介】
起点→積みアタッカー→その他の順で紹介します。


〈ピクシー〉
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持ち物:リリバの実

特性:マジックガード

性格:ずぶとい

202(252)-×-130(204+)-116(4)-113(20)-84(28)

ムーンフォース/ステルスロック/アンコール/電磁波

調整
・A特化スカーフウオノラゴン 先制エラがみ→15/16耐え
・A252振りランドロス 地震→乱数2発1.2%
・C252振りアーゴヨン ヘドロウェーブ→15/16耐
・珠C252振り黒バドレックス アストラルビット→確定耐
・S28振り→4振りバンギラステッカグヤ抜き抜き調整+最速100族を麻痺で抜ける

先発に出し起点を作る。ステルスロック+電磁波を使える点、ムーンフォースによるC下降、2つの強力な特性を持っている点がピクシーの強み。

天候ダメージによる確定数のズレや宿り木、毒々、呪いをしてくる輩に対して、マジックガードが活きる。特性がばれた後のナットレイの行動を攻撃技に絞ることができ、ディアルガの後出しを決めやすい(叩き落とすは要注意)。

起点作り+起点防止用にアンコールを採用。相手の交代を強要できるいやらしい技。
電磁波ですばやさを逆転→上からアンコールのコンボも可能。
カバルドンラグラージのステルスロックをアンコール→引き先に電磁波など。

環境に多いザシアン対面でも起点を作るために行動保証としてリリバの実を採用。ザシアンの巨獣斬を耐え麻痺にさせる。ザシアンが後出しで勝手にやってくる事も多く、電磁波がよく決まっていた。
ザシアンの上からディアルガが鉄壁を積むことができるようになり、勝利に大きく貢献していた。
万が一電磁波が外れてもニャオニクスで起点を作れる。


〈ニャオニクス〉
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持ち物:光の粘土

特性:いたずらごころ

性格:おだやか

181(252)-×-115(148)-103-126(108+)-124

サイコキネシス/光の壁/リフレクター/欠伸

調整
・鉢巻A252水ウーラオス 水流連打→乱数1発5.7%
・珠C252黒バドレックス アストラルビット→壁込み確定耐え

いたずらごころによる先制壁+欠伸が強力な起点作り役。積みアタッカーのサポートに素晴らしく貢献していた。

瓦割りやサイコファングを採用しているポケモンがほとんどおらず、壁展開は決まりやすかった。
壁を貼ると相手はターンをからす動きをとるため、攻撃して負荷をかけていく。エスパー半減の相手は欠伸で流し、エスパーが等倍以上で通る相手には交代読みでサイコキネシスで攻撃していくなど。

壁を貼るタイミング、欠伸をするタイミング・管理を考えさせられるポケモン。
悪タイプと交代技が苦手のためステルスロックピクシーとの相性は良い。


〈ディアルガ〉
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持ち物:食べ残し

特性:プレッシャー

性格:ずぶとい

207(252)-×-174(148+)-171(4)-129(68)-115(36)

冷凍ビーム/ボディプレス/身代わり/鉄壁

調整
・A252振りザシアン A+1インファイト→確定耐
・A252振りザシアン A+1聖なる剣→壁残飯込みで3回耐える調整(3連続最高乱数以外耐え)
・S36振り→準速61族抜き抜き調整(宿り木テッカグヤ意識)
・無振りアナライズポリゴン2 冷凍ビーム→身代わりが15/16耐え

鉄壁ボディプレス型。壁下で積んでいく運用。持ち前の耐久と耐性により壁がなくても積める場面が多々あり。

素早さは準速61族抜きにしているポケモンと同速勝負になることが多かったためその上をとれるようにした。

宿り木の種や欠伸などの相手を対面から起点にできる動きとして身代わりを採用。耐性が非常に優秀な点と鉄壁により抜群技でも身代わりが耐えるなど、ディアルガと身代わりの相性は良かった。プレッシャー+身代わりによる相手のPPからしができる点も強かった。

冷凍ビームはディアルガを使っているとランドロスガブリアスがやってくるためそこに刺さる氷技として採用。迅速に処理することができ、HPと壁ターンをより多く残して相手の次のポケモンと対面できる。遅いランドロスが多くイージーに勝てる。終盤チョッキ持ちが増え耐えられる場面もあった。

ボディプレスが半減な相手には冷凍ビームが抜群が多く(ムゲンダイナサンダーランドロス)、ボディプレス+冷凍ビームで環境トップのほとんどに有効打を持てる。
※カプレヒレウルガモスドヒドイデギルガルドなどには有効打なし、ウルガモスはステロ+B+4ボディプレスで倒す、ドヒドイデは身代わりでTOD、ギルガルドはシャドボ持ちや残飯以外には負けない


〈キングドラ〉
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持ち物:するどいツメ

特性:スナイパー

性格:しんちょう

153(20)-129(108)-115-104(4-)-147(148+)-134(228)

滝登り/流星群/竜の舞/気合い溜め

調整
・4振りムゲンダイナ ダイマックス砲→壁込確定2耐え
・最速ムゲンダイナを竜の舞1回で抜ける
・HB特化ムゲンダイナの身代わりをA+1急所滝登りで確定
・A特化鉢巻ゴリランダー 先制グラススライダー→15/16耐え

この環境での役割を考え、ムゲンダイナやホウオウ軸などの受けループを相手にできる竜舞両刀スナイパー型として運用。
Sを上げる手段として竜の舞を採用。スケイルショットは威力不安定、逆鱗は混乱自傷や鋼やフェアリータイプで止まるのを嫌い流星群を採用。

特攻下降補正の急所流星群でHD特化ムゲンダイナを乱数12.5%で落とせる威力を出せる。(HDムゲンダイナは見たことない)
HB特化ヌオーには特攻下降補正の流星群でさえ確1をとれる。逆にA特化急所逆鱗は耐えられる。スナイパーの火力は偉大。

ラッキーハピナスへの打点になる滝登りを採用。アクアブレイクではなく滝登りの理由は、威力・Bダウンよりも怯み効果の方が有用であるため。

クレセリアやウルガモスガラルヤドキングギルガルドなどディアルガが突破できないポケモンと闘える。
ディアルガが型ばれしている再戦時に、上記のポケモンがやってくることが多いためそこにキングドラが刺さる。
カプ・レヒレやナットレイがいる時は選出しないようにした。

みずドラゴンタイプのため実質パルキア。


〈カバルドン〉
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持ち物:突撃チョッキ

特性:砂起こし

性格:いじっぱり

207(188)-155(68+)-138-×-124(252)-67

地震/噛み砕く/岩石封じ/地割れ

調整
・H→16n-1
・H193B111黒バドレックス(無振りラグラージ クイックターンを身代わりが耐える調整の型)→噛み砕く+砂ダメ込みで乱数62.5%
・C252振り眼鏡黒バドレックス リーフストーム→確定耐え
・C252振り眼鏡黒バドレックス C1↑アストラルビット→14/16耐え

対黒バドレックス用のHADチョッキカバルドン。
PT単位で黒バドレックスが重くサイクル戦ができるPTではないため対面で処理を考えた型。初手黒バドレックス読みで初手から出したり死に出しで対面させていた。

黒バドレックスを噛み砕くでワンパンでき、襷は砂でケアできる。調整欄に記載している耐久振り黒バドレックスを噛み砕く+砂で落とすためにはAに164と性格補正が必要だが、そこまで努力値を割けず耐久面を優先した振り方にした。
黒バドレックス側は欠伸を考えると裏に引きづらく、Cが上がっていれば突っ込むことが多い。

岩技はディアルガの素早さサポートができるよう岩石封じを採用。

起点防止やどうしようもない相手用に地割れを採用。ナットレイやピクシーなど耐久・詰みポケモンの容易な突破が可能。ゴチルゼルにトリックをされてもチョッキゴチルゼルになるため機能停止できる。

ディアルガが突破困難なギルガルドドヒドイデウルガモスガラルヤドキングなどにも強く選出できる。

困った点は対面出し負けたときの対応とHP確保。


〈ガラルマタドガス〉
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持ち物:イバンの実

特性:ふゆう

性格:ずぶとい

172(252)-×-165(84+)-106(4)-109(148)-83(20)

毒菱/道連れ/挑発/鬼火

調整
・A252振りネクロズマ メテオドライブ→確定耐え
・眼鏡C252振りムゲンダイナ ヘドロウェーブ→15/16耐え
・無振りムゲンダイナ ヘドロ爆弾→乱数2発(27%)
→数値を1落とすと乱数43%となるためより有利乱数になるように
・4振りバンギラステッカグヤ抜き
・C4振りは余り

攻め・受けムゲンダイナどちらも見れるように調整したイバン道連れ型。初手ピクシーから後出しで対応。余裕があれば挑発で補助技を封じる。
・眼鏡C252振りヘドロウェーブ→84.3~101.1%(乱数1発6.3%)
・珠C252振りヘドロウェーブ→73.2~86.6%
・珠C252振りヘドロ爆弾→70.3~82.5%
・C252振り C+1メテオビーム→70.9~83.7%
・無振りヘドロ爆弾→44.1~52.9%(乱数2発27%)
・無振り火炎放射→29.6~35.4%(乱数3発23.8%)
・無振りマジカルフレイム→25.0~29.6%(確定4発)
基本的にこちらの有利乱数でイバン圏内となる。
毒々とダイマックス砲を無効にできるため後出しがしやすい。
スカーフ型の場合はこだわりを利用しサイクル戦にもっていく。

この調整でゼルネアスも見ることができる。
ジオコントロール読み後出し→イバン圏内で耐える+挑発→イバン道連れ
・C特化+2 ムーンフォース→76.1~89.5%
・C特化+2 サイコショック→84.8~100%(乱数1発6.3%)
・C特化+2 10万ボルト→72.6~86%
C特化であればこちらの有利乱数でイバン圏内となる。
巻菱はふゆうのため無効。

ホウオウもイバン道連れで突破していたため記載する。
・無振り 聖なる炎→29.6~35.4%(50%火傷考慮でイバン圏内への確率上がる)
・無振り ブレイブバード→35.4~42.4%

環境に多い型に合わせているためこちらの有利ではあるが相手の行動やステルスロックや天候ダメで変動してしまう。

カプ・レヒレが重いため、対面していなくてもダメージを与えられる手段になる毒菱を採用。受けループにも毒菱が有効となり、毒菱解除にムゲンダイナがやってくるため対面を作りやすくなる。

ふゆう+挑発により、カバルドンラグラージの地震+欠伸を止められる。ふゆうにすることでディアルガとの相性補完が大変良くなり、ランドロスやガブリアスの地面技を透かし鬼火を決める活躍をしていた。

堪えるはあると便利だがイバンの実を読まれる要因になる点と技スペースがないため、堪える不採用のイバンとした。
持ち前の耐久・耐性やニャオニクスの壁と合わせてイバン圏内に無理矢理いれる立ち回りもしていた。

相手の挑発で何もできなくなってしまうのが難点。
カプ・レヒレの挑発は嫌だが、カプ・レヒレ目線は毒技が恐いので引いてくる事が多かった。

攻撃技が欲しいが技スペースが足りない。


【選出】
〈ザシアン軸+基本選出〉
ピクシー+ニャオニクス+ディアルガ
①麻痺ザシアン対面ピクシーがやることなければアンコール→剣舞や身代わりをアンコールできるとディアルガの鉄壁の起点にできる。
→巨獣斬をアンコールできると剣舞をされずにニャオニクスが安全に壁を貼ることができる。
②ザシアンが麻痺+じゃれつくをニャオニクスが耐えそう+光の壁を貼る必要がないという条件なら、
ディアルガから出し、即ニャオニクス引き。→インファイト持ちかチェック+インファイトなら耐久下がる+ニャオニクスが倒れるターンが早くなるため壁ターンを少しでもディアルガに与えられる。

〈ムゲンダイナ軸〉
ピクシー+マタドガス+ディアルガ
ピクシー+ニャオニクス+キングドラ
毒菱や守る身代わりムゲンダイナが多くマタドガス+ディアルガの選出が多かった。

〈黒バドレックス軸〉
カバルドン+ディアルガ+@1
ウーラオスを見るためにピクシー選出が多かった。
ディアルガの身代わりが残った状態で黒バドレックスと対面できればアストラルビットをプレッシャー+身代わりでからすこともできる。(対戦した黒バドはほとんどこだわり型だった)

〈カイオーガ軸〉
ピクシー+ニャオニクス+ディアルガorキングドラ
C特化眼鏡カイオーガの潮吹きでニャオニクスが壁込みで乱数1発のため、ピクシーかニャオニクスどちらを初手にするかとカイオーガの型で勝敗がわかれる。
ニャオニクスを初手にするデメリットは悪ウーラオス対面と充分な壁ターンを裏のエースに与えられないこと。

〈イベルタル軸〉
ピクシー+@2
初手イベルタルが多いためピクシー初手。ニャオニクスを選出する場合はピクシーのHPを確保する(デスウイングで倒れる残りHPではイベルタル対面で行動できないため)。

〈ゼルネアス軸〉
ピクシー+マタドガス+ディアルガ
眼鏡ゼルネアスは降参レベル。→勝ち筋はマタドガス後出し時に急所被弾。


【立ち回り】
ピクシーとニャオニクスで起点を作り、積みエースで積み、突破。ピクシーから出すことでステルスロックを撒いている状態で後続のニャオニクスのあくびが活きていた。

初手ニャオニクスを警戒され、悪ウーラオスを初手選出されることが多かった。

ディアルガ選出時の吹き飛ばしor吠える対策は、早々に倒すかこちらのポケモンをあえて最後の1体にすることで攻略。カバルドン引き読みで冷凍ビームを撃っていた。

<起点作りの立ち回り>
ピクシーだけで起点が整えば無理にニャオニクスを選出していても出す必要はなくむしろ隠すことで相手に情報を与えない行動となる。

ニャオニクスが悪タイプに何もできないためピクシーが一撃で落ちないようにHP管理をする必要がある。ピクシーが落ちるとニャオニクスが一方的に起点にされたり壁ターンをからされる。

相手に回復技がなくピクシーやニャオニクスの通りが良ければ強気に攻撃していき、相手を追い詰めていくことも大事。

特に意識するのは
①壁ターンを少しでも後ろに与えること(余裕があれば)
②ニャオニクスが倒れ際に欠伸を決められているor欠伸で流す必要があるか
③対面のポケモンと積みエースを対面させて良いかどうか

鉢巻顎ウオノラゴンを例にあげる。
先に光の壁+エラがみ赤で耐える→リフレクター貼りニャオニクス倒れる→ディアルガで鉄壁(光の壁6ターンリフレクター7ターン残し)
※ウオノラゴンは欠伸を入れるよりも居座ってくれる方が鉄壁の起点にできるため欠伸は撃たず。

<ディアルガの立ち回り>
壁展開をしていても回復ソースが食べ残し依存のため、HP管理が非常に難しい。
身代わりを見せると身代わりを考慮された動きをされるため、効果的な場面で使うことが重要。

身代わりをするタイミングとしては
①状態異常や宿り木などの補助技を透かす
②追加効果で不利になるとき(放電や熱湯など)
③急所負け考慮
④メタモン考慮
⑤相手の対面ポケモンを突破する直前→身代わりを残した状態で相手の裏のポケモンと対面できるように

⑤は常に意識することで、裏の悪ウーラオスや特殊高火力のポケモンからの致命傷を避けられる。

鉄壁も強いが身代わりと組み合わせることで真価を発揮すると感じた。
※身代わりはHPを消費する技のため読み間違えると無駄にHPを消費し負けに繋がるため過信しすぎないように。

対メタモンは鉄壁1回分の差があれば身代わりがボディプレスを耐える+ボディプレスがメタモンに6割ほどダメージがはいる。
メタモンにコピーされても問題ないように鉄壁は積んでも2回まで(メタモン対面で鉄壁積めるように)として立ち回る。


【苦手なポケモン】
・挑発を持つポケモン
起点作りにもディアルガにも挑発が刺さるため、早々に倒す立ち回りをとっている。

・カプレヒレ
PT全体で重い。毒菱で削る。

・黒バドレックス
カバルドンと対面が作れないと厳しい。対面作れると勝率は良い。

・ウルガモス
先に鉄壁を積んだりステルスロック毒菱を撒いて対応。カバルドンがいないときの初手ウルガモスは厳しい。

・カプテテフ
高火力でかつ通りが良いので圧倒される。

・呪いや滅びの歌
ディアルガしか残っていないときにやられると辛い。


【最後に】
ここまで読んでいただきありがとうございました!

マイナー寄りで準伝UB600族なしのPTで最終3桁を達成できたことを嬉しく思います。もう少しで1900越えでしたが出勤時間ぎりぎりのため900位台で撤退しました💦
推しはキングドラで出番は少なかったですがこの環境でも3タテできたので満足です!


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